廃村で遊ぶ
廃村から学ぶ
廃村を未来につなぐ

大見新村プロジェクトでは、京都市左京区の北部に位置する無住集落「大見村」をフィールドに、今の時代だからこそ見出すことのできる、この場所ならではの使い方、そして楽しみ方を探っています。今を生きる自分たち自身が、この場所新たな価値を見出し、通い続けること。それが800年続いた大見という歴史的な里山環境を持続させ、次の世代に手渡していくことにつながる、そう考えています。

当初は、無住化集落の活性化や移住促進を掲げていましたが、移住者が使える空き家が簡単に見つからないなどの困難にぶつかり、またそうしたことが自分たちの考える問題解決につながるかどうか活動を通して疑問をもつように変化しました。そこで現在は、無住化を解決すべき問題として捉えるよりも、街中で生きている自分たちがこの場所とどう関われるか、どんな価値をここで発見できるか、それによって自分たちがどう変われるか、そんなことに焦点をあてて、マイペースに活動しています。

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活動内容

村普請

村の環境を維持するために、水路の整備、溝の泥かき、ビオトープの整備、ゴミ拾いなどに取り組んでいます。中には重労働もありますが、少しずつスキルアップしていくのが楽しいです。

畑作業

数年前にプロジェクトで開墾した耕作放棄地で畑作業ができます。当初からハーブを育てており、ハーブティに加工して、店舗やマルシェなどで販売もしています。

アウトドア、山・川遊び

大見には川遊びに最適な川辺や、昆虫がたくさんいる草むら、季節毎に異なる木の実など豊かな自然があります。そうした大見の自然環境をただ楽しむというのも大事な過ごし方の一つです。

ニューまつり

大見村にはかつでいくつも祭りが行われていましたが、今ではその風習は失われています。ニューまつりがかつて祭りが生まれた瞬間を想像しつつ、まつりをつくる祭りとして毎年9月に実施しています。

展覧会・イベント

年に数回、大見村を会場にワークショップや展覧会を開催します。普段はなかなか来ることが難しい方々に大見のことを知ってもらう機会として、また新しい使い方の実験として行っています。

その他

大見村での活動だけでなく、毎月の定例ミーティング(事務局にて)や、マルシェへの出店、勉強会の開催などもおこなっています。大見村のみならず国内の廃村や無住集落との連携も模索しています。

大見新村について

京都市左京区北部、皆子山の麓に位置する大見村。平安時代に「大見庄」という荘園として開墾された大見村は、若狭から京都市中へ通じる若狭街道(鯖街道)沿いに位置し、古くから物流の重要な役割を担っていました。また大見村を流れる大見川は、琵琶湖に注ぐ河川の中で最大水量の安曇川の源流の一つに位置しています。大見の思子淵神社は、安曇川水域には十数カ所に分布する「筏流し」のシコブチ信仰を受け継ぐ一つとして数えられています。また、鞍馬の由岐神社や火祭りとも密接な関係にありました。江戸~昭和初期まで良質な「鞍馬炭」の生産地として栄えましたが、戦後は炭の需要低下によって産業が衰退し、また高等教育が普及し、子どもを街に下宿させる必要がでてきたことなどが原因となり、1973(昭和48)年集団離村が選択されました。それから40年あまり、今では“無住集落”となっています。2008年からプロジェクトの代表である藤井が大見村で農業を開始し、その後2012年から大見新村プロジェクトがスタートしました。

  • ※公共交通機関はありません。最寄りは京都バス大原停留所です。そこから徒歩(4~5時間)になります。
  • ※お車の場合は、国道367 号→国道477 号→百井集落→大見(24.5km)が最適ルートです。
  • ※プロジェクト主催のイベント時は、北山駅などから自家用車に分乗することも可能です。お問い合わせください。

コンタクト

「大見村に行ってみたい!」「プロジェクトの活動に参加したい!」という方は、お気軽にプロジェクトのメールやFacebookページまでご連絡ください。お待ちしています。

E-mail
Facebook https://www.facebook.com/oomishinson/
Instagram https://www.instagram.com/oomi_shinson/
現地所在地 〒601-1232 京都府京都市左京区大原大見町231
事務局所在地 京都市中京区恵比須町531-13 3F RAD内